diaryアーカイブ②
2006/6/6(Tue):ツィメルマンリサイタル
サントリーホールでのツィメルマンリサイタルを聴く。
モーツァルト:ソナタd第10番ハ長調K.330、 ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ、 ショパン:バラード第4番へ短調op.52,
ショパン:4つのマズルカop.24、ピアノソナタ第2番変ロ短調op.35「葬送」
モーツァルトの冒頭でまず圧倒されたのが音の美しさ、響きの美しさでした。アイデアがいっぱい、引き出しがいっぱいのツィメルマンの才能。作品へのアプローチ、音創り、響きのバランス、そして楽章と楽章の合間、或いは曲と曲の合間も常に音楽であることへの主張、大変緻密な演奏に圧倒されます。
そして、それらの裏付けある表現手段ー余裕のあるテクニック、メカニックがすごい。演奏会の回数を制限しているとのお話を前回の講座で聞いていましたが、頷ける集中力溢れる演奏でした。
欲を言えば・・、もう少し小さなホールで聴いてみたい。
Posted 12:43
2006/5/23(Tue):ブレンデルのシューベルトCD
最近ウィーンの旅行から帰られた、指揮者でありドクターの方から
嬉しいプレゼント。
ドブリンガーで購入したシューベルトの「即興曲」「楽興の時」楽譜ヘンレー版&アルフレッド・ブレンデルの名演奏CD。
ここに収録されているドイツ舞曲がまたとても素敵。
ここのところシューベルトに癒されています。
心は再びウィーンへ・・。
Posted 14:44
2006/5/16(Tue):シューベルトの世界
昨夜は、辛島輝治先生のリサイタル、「シューベルトの夕べ」を拝聴しました。会場は東京文化会館。
楽興の時 op.94 D.780、 ソナタイ短調 op.42 D.845 ソナタト長調 op.78 D.894
辛島先生の、素晴らしいシューベルトの世界に誘われ、シューベルトの音楽の世界、ピアノの域を越えた見事な響きの世界に魅了されました。
シューベルトの音楽は、こまやかなニュアンスから雄大さや偉大さ間で。時間的な長短でその資質はなにも失われず、響きの世界の中に感性の刺激と理性の構築が素晴らしいバランスで存在しています。(プログラム・ノート/辛島輝治先生)
これからも ずっと楽しみにしています!
Posted 15:12
2006/5/8(Mon):ツィメルマン講演会
ゴールデンウィーク中、新宿文化センターにて クリスチャン・ツィメルマンの講演会「ツィメルマンが初めて語る音楽の奥義」を拝聴。
モニターピアニストに昨年のショパンコンクールで第4位入賞した関本昌平さんを迎え、ショパンソナタ第2番の公開レッスンと、後半は執筆中の彼の音楽美学~録音と演奏~についての講演という構成。
自分の工房を持ち、ピアノも自分で作り、運搬もするという、脅威のピアニスト、ツィメルマン。物理的な話もふんだんに織り込まれたとても興味深い講演でした。
楽曲への、或いは演奏への彼のアプローチが浮き彫りにされ、来月のサントリーホールでの演奏はまたあらたな興味をもって聴きにいきます。楽しみです!
新宿文化センター大ホールは圧倒的多数の女性で満席。
私も勿論、ファンですが♪
Krystian Zimerman 1956年生まれ。ポーランド生まれのピアニスト。スイス在住。5歳頃からピアニストである父にピアノを学び、その後、アンジェイ・ヤシンスキに師事。1973年のベートーヴェン国際音楽コンクールで優勝、1975年にショパン国際ピアノコンクールに史上最年少で優勝する。学生時代のポーランドは物資調達が困難だったため、ピアノ部品の製作・修理を自ら行った。1978年に初来日し、その後2006年までに8回来日しており、公演チケットの人気は回を重ねるごとに高まっている。公演に際しては、自身で所有しているピアノを会場に持ち込み、専任の調律師を同行させ、会場に合わせた調律をさせることで知られており、また、自身でスタジオを建設したこともあるほど、レコーディング技術や音響学に対する造詣も深い。1981年にスイスへ移住。1996年にスイスのバーゼル音楽院の教職に就く。2005年にフランスのレジオン・ドヌール勲章を受章した。
Posted 12:04
2006/4/12(Wed):中田喜直の夕べ
昨夜は、中田喜直先生の歌曲を充分に楽しみました。
中田先生とは、勤務先がご一緒だったこともあり、先生のピアノ曲を演奏させてもらったり、ブルガリアへ演奏旅行もご一緒致しました。最後は先生とコンサートで連弾できたことが嬉しい想い出です。それから1年後にお亡くなりになりました・・。いつも素敵な笑顔とお話ぶりでした。
そんな楽しく懐かしい想い出が頭の中を交錯しながら、
三縄みどりさんのソプラノとピアノ安藤友侯先生のベテラン名演奏を堪能しました。
天国にいらっしゃる中田先生に届きますように。
Posted 13:35
2006/3/31(Fri):マリア・ジョアン・ピリス
今朝、友人からのメールで女流ピアニストのピリスが心臓発作で倒れたとの情報。
1944年、ポルトガル生まれ。3歳からピアノを始め、5歳で最初の公開コンサートを行う。リスボン音楽院でピアノ、作曲、和声学、楽理を学び、16歳で卒業。奨学金を得て、ミュンヘンの音楽アカデミーでロズル・シュミットに、ハノーファーではカール・エンゲルに薫陶を受けた。
1970年、26歳の時、ブリュッセルのベートーヴェン生誕200年記念コンクールで優勝。その後はベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ボストン響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロンドン・フィル、パリ管をはじめ世界一流オーケストラと共演を重ねる。ソリストとしての活躍に加え、室内楽にも情熱を注ぐ。1989年からヴァイオリンのオーギュスタン・デュメイと組んで活動を開始、ヨーロッパ各地で演奏。日本各地でもデュオ・コンサートを行ってきた。1996、98年にはチェロのジャン・ワンも加わり、トリオを披露。 レコーディングでは、ドイツ・グラモフォンと専属契約。近年は、ポルトガルの郊外に、「ベルガイシュ?芸術センター」を設立。美術、演劇、哲学などの広範な話題をテーマとするワークショップの開催など、幅広い活動を展開している
まだまだ活躍してもらいたいピアニストです。
ピリスのパルティータを聴いています。
Posted 11:31
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